出産レポート後編 〜二度と出産はムリだと思った〜
お待たせしました!後編です^^
眠りにつこうとした瞬間に破水、産婦人科へ直行したところまでは前編でご紹介しました!
今回は、病院到着後の様子についてレポートします!
余裕ある顔で病院到着
失礼なことに、余裕があるどころか半笑いで病院に到着しました。
本当に生まれるの?え?早くない?(予定日の二週間前)
という気持ちが大きく、すでに破水しているというのにキョトン。
このときの助産師さんが淡々と対応してくれたので、空回りしなかったのが唯一の救いだったかも。笑
まだ陣痛もなく歩ける状況だったので、いたって普通に会話をし、入院する部屋を選び、一旦仮眠することになりました。
時間の経過と誕生まで
ここからは、時刻と共に変化をご紹介します。
0:30 産婦人科到着。子宮口3cm、点滴開始
3:00まで 不規則に弱〜い痛み。一度寝る(結構しっかり)。
5:30 本格的な陣痛の間隔が10分を切ったので部屋を移動してNST装着。
6:30 陣痛の間隔が5分を切る。痛みが本格化。
9:00 このくらいから絶叫。足がつる。過呼吸気味に。
11:00 分娩室へ移動
11:30 息子、爆誕
薄れゆく意識の中でも覚えていること
陣痛が本格化した7時以降のことは、ほとんどあやふやにしか覚えていません。
とにかくきゅうううーーーっと痛くなって、早く産みたくてしょうがなくなります。
夫から聞いたことですが、9時ごろの絶叫し始めたときに「まだですか?」と、私が助産師さんに聞いたそうです。
それを受けて助産師さん、
「喋れてるならまだまだかもね〜子宮口もまだだねー」
この言葉だけは覚えています。
だって、すでにめちゃくちゃ痛いんですよ。
だというのに、まだまだとは、、、
絶望でした。笑
ピーク時のこと…夫の努力虚しく…
第一子出産時、夫が立ち会ってくれたので、おしりにボールを当てて痛みを和らげようとしてくれていたのですが…
正直なところ、特に効果はなかったです。笑
的外れだったとかではなく、もはや何をしても痛いのです。きっと、夫ができることは尽くしてくれました。叫ぶ妻を支えてくれただけで感謝です。
ただ、助産師さんのサポートだけは違いました。
どこを押されていたのかわかりませんが、おしりなのかなんなのか、グッと押された瞬間だけ痛みがマシになったのです…!
これがプロか!と感激したのは覚えています。
ただ、それでもとにかく腰が砕けそうな痛みと、わけのわからない辛さでした。
絶叫しては寝て、絶叫しては寝るを繰り返すばかり。
とにかく早く終わってくれ…とだけ思っていました。
これから出産する方に1つおすすめなのが、呼吸法の練習。
あまりの痛さにうまく呼吸ができなくなって、私は過呼吸気味になってしまいました。それによって足も痺れた感覚に。
事前に、呼吸法だけはしっかり予行練習しておいてください。きっと少しは違うハズ。
いざ、出陣
分娩室にようやく移動できることになり、トイレに立ち寄ってから移動しました。
痛みにビビりながらも落ち着いた瞬間にトイレを済ませ、、、たかったのですが、やはり一度はトイレ内で陣痛を乗り越えてからの分娩台移動でした。
一人トイレで乗り越える陣痛は、地味に辛かったですw
そして分娩台へ。
もうあれよあれよと助産師さんに取り囲まれ、
呼吸を教えてもらいながらの出産。
「え?もう産んでいいの?なになに???」
と若干パニックでしたが、周りの助産師さんたちの声かけが温かくも力強く、言われるがままにいきみました。
いきもうとすると死にそうなくらいに痛いので、つい声が出てしまっていたのですが、
「力が逃げちゃうから声出さないで!」
と言われて必死に口を閉じていきみました。
大袈裟ではなく、本当に、死ぬかと思った。
いきみ方がわからない
何回かいきんでもなかなか出てくる気がしなくて、
一体どうやって産まれるんだ…出産ってどうやるんだ…ほんとムリ…
と思っていると、助産師さんにお腹の上の方(胃に近いあたり)をグッと押されました。
これによって、ようやく赤ちゃんの頭が出口近くにある感触を初めて感じました。
でも、それでも、、、一体どうやって出るんだ?
完全に、出口より頭が大きいぞ?…え???
よくわかんないけど全身の力を振り絞るしかありませんでした。
産まれたその瞬間
赤ちゃんが出た瞬間、すぽーんと抜けていく感触がありました!
意味がわからないほどのサイズ感ですが、本当に自分の体から生まれ出てくることにびっくり。
きっと、赤ちゃんが一番辛かったことでしょう…よく頑張ってくれました…泣
産んだその瞬間、本当にその瞬間は、一瞬だけ開放感を感じました。
それからすぐに、赤ちゃんの産声が聞こえるかドキドキして、
今度は両手両足があって健康かどうかが心配になり、すぐに赤ちゃんを確認したくてそわそわします。
幸い、我が子は何も問題ないと知りすぐに安心することができましたが、それでも産んだ直後は感動よりも不安が先に来ていたと思います。
それから少しして、赤ちゃんを初めて抱っこさせてもらえる瞬間にようやく、
「本当に私たちの子なんだ。生まれてきてくれたんだ!ありがとう」
と、感動することができました。
この時に撮った写真、感動して涙を流す母親の優しそうな顔が写ってると思うじゃないですか?
実際は、寝不足と激しい体力の消耗で疲弊した10歳くらい急に老けた凄まじい形相の自分が写っています。残念賞。
出産直後の尊い写真なのに、自分の顔だけ見たくない。つらい。笑
出産時の痛み
よく、「鼻からスイカ」って例えますが、そんなもんじゃありませんでした。
誰だ、そんな甘い例えしたの。
出産直後、感動に浸っていたその瞬間でさえ、
「もう2度と出産したくない、辛い、ほんとむり。」
って心の中で思うほど、本当に辛かったし痛かったです。
出産直後に何が行われるのか
赤ちゃんを無事に出産し終えると、次に胎盤を排出します。
これもまた痛いのなんのって。
お腹をぐっと押されて、にゅるんっと出てきました。
それから、会陰切開したところを縫ってもらいます。
出産中に会陰切開した(切られた)ときの痛みはほとんど感じずでしたが、この縫われるのがとても痛い。チクチクするわけです。
出産中はそれどころではない痛みで紛れるけど、産んだ後は紛れないから痛いだけなのかも…
とはいえ裂けるよりマシです。切られずに裂けてしまってたら、どうなっていたのだろうと今でもぞっとします。
産まれる瞬間から縫合まではお医者さんがいてやってくれてたと記憶してます。
それらが終わるとまた助産師さんにバトンタッチして、アフターケアまでやってくれるようでした。
担当の助産師さん
お医者さんが去った後、助産師さんが全身を拭いてくれたり身の回りを綺麗にしてくれていました。そうしてひと段落すると、二時間ほどそのまま休ませてくれました。
なんだか身体の震えが止まらなくてしばらく眠れませんでしたが、この世に生まれてきたことに気づいてなさそうなむにゃむにゃした赤ちゃんの横で少しだけ休むことができました。
目を覚ますと、9:00ごろに「まだまだだね」と言い放った、そしてグッとどこかを押して陣痛を和らげてくれた、わりとサバサバした助産師さん。
この方がお産も担当してくれていたことに気づいたのは、この時でした。
私は陣痛が強くなってからずっと、痛みに耐える時に目を瞑ってばかりいたので、周りに誰がいたのか認識していなかったのです。
この助産師さん、「休めましたー?」と優しく声をかけてくださったあと、
「何かスポーツしてました?」と。大学までやってましたよー!と答えると、
「やっぱりね!いきむ力が強くてよかったよー!」とのことでした。笑
この助産師さんにはこの後もお世話になります。それはまた後ほど。
出産レポートは以上です!
このあと、
・出産時の旦那さんのサポート
・出産後〜退院までのこと
についての記事もアップしていきますので、お楽しみに^^